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11月15日 医薬分業

またまた間が空いてしまいました。引っ越したはてなブログでは、何日前の記事が表示されるのですが、70日前とあるのを見てびっくり、そんなに経ってしまったか・・・。年内に「父の病窓から」を完結させることはできず、年度内が最終リミットです。ほんとに。春からは仕事に本腰いれようと思っているので。慌しさに没入する前に、あの日々を書き留めることだけはしておきたい。仕事への慣らし運転にもなるかな、と。

 

11月15日 あちこちの薬局に電話を掛け、鎮痛麻薬を扱っているか尋ねる。

 

前日、退院してから初めての外来で、薬局での待ち時間がネックになることが分かった。来週の外来は私はいないと想定されていたけれど、母は店番があるのでずっとは付き添えない。後から従業員の人に受け取りにいってもらう?でも父の外来の順番は午後の最後なので夕方、終業時間を超えてしまう。翌朝、出勤途中で受け取ってきてもらう?1日分足りなくなりはしないか。それなら近所の薬局で受け取ることは可能だろうか?ということで、リストをもとに電話を掛けたというわけだ。

鎮痛麻薬はどこの薬局にも置いてあるわけじゃない。免許制で、管理についても厳しく定められているらしい。その免許を持つ薬局のリストを、末期がんと告げられ、鎮痛麻薬が処方されはじめた時に渡されていた。大きな病院の周りにはたいてい、そこの処方箋を主に扱う薬局が何店舗かあるが、それまで父が利用していた薬局は麻薬の免許がなかったので、今の薬局に替えていた。そしてその薬局は混んでいる。(だから元々利用していなかったらしい。)

あちこちの薬局に電話をするものの、免許があるからといって、いつも鎮痛麻薬の在庫があるわけでもないという。鎮痛麻薬が処方されるのはがん患者が多いだろうが、がん患者が通院しているような総合病院の近くでなければ、そうそう扱うこともないのだろう。使用期限もある。本店から取り寄せるので翌日になるだとか、発注するのであらかじめ知らせてほしい、など使い勝手が悪いことが分かった。結局、元の病院近くの薬局を利用し、翌日、従業員の人に持ってきてもらい、そして医師に事情を伝えて多めに処方してもらうということで落ち着いた。

 

医薬分業は、薬剤師が医師とは別の専門家の視点から投薬をチェックする狙いだという。副作用や飲み合わせに目を配り、薬で稼ぎたいゆえの過剰投薬を防ぐ。ただ、どの病院の処方箋を、どの薬局に持っていってもいいというのが建前ではあるが、あらゆる薬局が、すべての薬を揃えるわけではないし、そうすることはたぶんおそろしく非効率的だから、病院と結びついて、その病院で処方される薬を揃える。(門前薬局というらしい。)院内薬局とどう違うのか?患者の側からすれば、会計と薬局をはしごして二度待ちしなければならず手間なだけである。

確かにあちこちの病院にかかっている人に対しては、それぞれで処方された薬の飲み合わせを1つのかかりつけ薬局でチェックするのは効果的かもしれないが、それが出来るのは処方されるのが一般的な薬の場合に限られるだろう。逆に言えば外来ではそこまで専門的な投薬が行われることがそれほどなく、この鎮痛麻薬の外来処方というのは特殊なのかもしれない。

そういえば出産後の入院中、ひどく湿疹ができた時のこと。医師に診てもらうと、「子ども用の薬なら出せるけど」という。小児科併設の産科病院だったから、大人用の皮膚科の薬は置いていないというわけだ。すばらしく特化している。妊娠中、外来で切迫早産の薬を処方されていたけれど、それは院内薬局で受け取っていた。

院外にしても院内にしても、薬剤師は薬について患者に説明する役割は同じだ。あとは医師の処方にどこまで物申すことができるか、だろう。「独立している方が言いやすい」からこその医薬分業なのであって、それがないのなら患者が面倒なだけである。