村上春樹と山下達郎に通じるもの

山下達郎のベスト盤「OPUS」を買った。かれこれ5〜6年、日曜の午後はFMで「サンデー・ソングブック」を聴くのを楽しみにしている。夜、さっそくOPUSをかけると、タイトルはぴんとこないのに耳慣れた曲ばかり。伸びやかな声が心地よい。歌詞&解…

読んでくれと祈る声が聞こえる

人生と運命 1作者: ワシーリー・グロスマン,齋藤紘一出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2012/01/17メディア: 単行本 クリック: 64回この商品を含むブログを見るポーランド〜バルト3国〜モスクワを巡る旅から戻って間もないころ、twitterでたまたま見かけ…

生まれ変わる社

夏の唯一プチ旅は伊勢志摩へ。 近くの近鉄駅から伊勢神宮まで特急で一本という便利さに引かれて。御朱印キップというのを買ったのだが、大阪ー伊勢市ー賢島を往復して4区間特急に乗り、それだけで普通の運賃なら1万円近いところが6000円。さらに伊勢市でバ…

新暦の夏の終わりに

宿題帳の名前のようですが、今年の「夏の友」。ベランダのゴーヤ。 6月下旬に植えてから2ヶ月。仕事部屋の窓をちょうど覆うぐらいまで成長してくれた。小さな実も2つついている。昨年は家が暑すぎて、近所のマクドやモスに避暑していたけれど、今年は扇風機…

ブログを作りました。

ブログを作りました。 と言いながら、今日より前のエントリーがあるのは、以前に書いたものをその時の日付けで入力しているからです。一粒万倍日(この日に種をまくと、一粒の籾(もみ)が豊かな稲穂になり、万倍にも実るという日)の8月31日に公開します。…

徳島でおもわずパシャリ

1泊2日で徳島に行ってきました。取材です。 メインは神山町という山あいの町でした。 詳細はおいおい業務連絡で。道中、おもわずiphoneでパシャリとやったもの。徳島名産、すだちのサイダー。神山の道の駅でGET。ラベルがかわいかったので。酸味ですっきり…

結.課題図書リスト更新

ふぅ、やっと最後まで来た。帰国から1カ月超。やっぱ時間が経つほどに心動かされたインパクトも薄れていくから、書き留めておいてよかった。毎度ダラダラ長文になってしまったけれど、個人的備忘録ということでご容赦ください。旅の続きは、本の世界で考え…

15.綿毛ふわふわ

リトアニアのカウナスで最初に気づいた。公園をふわふわ白い綿みたいのが舞っている。拳より小さいぐらいの大きさ。タンポポの綿毛にしてはでかい。鳥の巣、蜘蛛の巣にしては白い。鳥の羽にしては丸まっている。なんだなんだ?その後、あちこち緑の多いとこ…

14.2つの家

この家に行きたくて、リトアニアのカウナスに立ち寄ることにした。 それは杉原千畝の記念館です。第二次世界大戦初期、リトアニア領事館にいた外交官。ナチスの迫害を逃れるため、日本行きのビザを求めたユダヤ人たちに、本国の指令に背いてビザを発行し、6…

13.雪かきと紙コップ

思えば、出発前から「ロシアってロクでもない国だよなぁ」とぼやいていたのだった。まず、短期間の観光でもビザが必要。 ビザをとるには、入国出国の飛行機や鉄道のバウチャーと、宿泊先ホテルのバウチャーを添えて申請書類を大使館に提出しなければならない…

12.電車でトラムでバスでGO

とにかく移動が多かった今回の旅、さまざまな(公共)交通機関を使いました。クラクフ→ワルシャワは、電車で3時間。6人のコンパートメントで窓際を陣取れた。 あとは中年不機嫌夫婦、ビジネスマン2人連れ。このビジネスマンたち、やおらパソコン(acerとd…

11.釣り銭バトルと芋掘り

その昔、第2外国語でロシア語をとっていた(割に旅行中まったくいいとこ見せてくれなかった)夫によると、ロシア語由来の言葉というのはいくつかある。 KIOSK(キオスク)、イクラ(魚の卵すべて)。あとはノルマなんてのも。KIOSKは、いわずとし…

10.大向こうの掛け声

帰国後1カ月をめどに完結させるべく、ピッチを上げていきます。モスクワ観光では、ボリショイ・バレエが人気だそうですが、先輩がチケットをとってくれたので、生バレエ初体験の贅沢を味わってきました。「一応ちゃんとした格好をした方がいい」と言われ、…

9.安らかに眠れない

かつて経済誌編集部で「葬式・墓」特集を担当した時、先輩が取材した、ある墓地の写真に驚いた。なんでもペットが一緒に埋葬されているらしく、「愛犬と共に永遠に」と大書してある。犬の像がついた墓も。昔ながらの縦長の墓だけじゃなく、横長だったり、も…

8.とんがりビル

今回の旅の二大目的は 1.アウシュビッツ(夫が行ってみたかったからと言うので) 2.モスクワ(夫の先輩が赴任してるのと、夫が学生時代に旅したのと)完全、夫の希望。夫の休みだし。 単なるツアーコンダクターですワタクシ。あとはその周辺を、というこ…

7.十字架の街、変顔の街

まだまだ旅行記続きます。半分もいってない(!)リトアニア・ヴィリニュス、ラトヴィア・リーガ、エストニア・タリン。 バルト三国、とひとまとめにされるけど、3つの国(の首都)はそれぞれ違う顔を持つ。3つの街をまわってみて、分かったこと。 教会の…

6.奇妙な和食

世界中どこにでもあるのは中華料理屋とインド料理屋だという。 スコットランドではカレーが我々を救ってくれた。イギリスに多いのは植民地時代に由来するというが、当地の料理には影響を与えることなくオアシスとして存在したのだろうか・・・(←しつこい)…

5.ギョウザと小籠包

引き続いて、飲み食いの話です。 ・・・中国に行ってきたわけでも、中華料理屋ばかり行ったわけでもないんだけど。正直、食べ物はあまり期待していませんでした。1.6年前のスコットランドでイマイチだった(除くアイラ島)。パブ飯ばかりで言えた義理じゃ…

4.ビール、ビール、ビール

一息ついて、小ネタに転じます。ヨーロッパの街って(というほど知らないけど)、街中に広場があって、周りのお店がテラス席を作っている。目抜き通りとかあちこちでも。 フランスではそこで、エスプレッソかワインがたしなまれていたけれど、ポーランド&バ…

3.広い空と鳥のさえずりと

赤レンガの建物のなかに展示がしてあるアウシュビッツ第一収容所から、バスで5分のところにあるのが第二収容所ビルケナウ。のどかな丘をこえていくと線路がみえて、ぱっと門が開けた。 線路は門のなかに吸い込まれていく。そして、収容所のなかをまっすぐ中…

2.想定外の賑わい

旅の主目的だったアウシュビッツの話を書いてしまわないとたぶん落ち着かないので、引き続き長々いきます。アウシュビッツは、ポーランドの京都(・・・古都という意味です)、クラクフから電車/バスで2時間弱のところにある。朝、バスターミナルに行くと、集…

1.イチゴの季節

リトアニアやラトビア・リーガの市場で目についた、というか鼻についたのは、イチゴ。 甘い香りがただよっている。あっちもこっちも、イチゴばかり。 日本では、クリスマスケーキにあわせてハウス栽培するからイチゴの季節は冬のような気がしていたけれど、…

序.歩き続ける旅、考え続ける旅

ポーランドからバルト三国、ロシアまで10日ほど旅してきました。 夫が仕事の担当の変わり目に休みをとったため。盛りだくさんな旅のつれづれが、日常のなかで記憶のかなたに埋もれる前に、 少しずつ書き留めておこうと思います。順番に書いていくと気力が続…

「日本沈没」させない

1月に、編集部の先輩の強い薦めで『日本沈没』(小松左京著)を読了した。地殻変動で日本列島が海中に沈む――。それを予測した研究者らが退避計画を進める物語だ。 東日本を地震と津波の大災害が襲った。かけがえのないものがあまりに多く失われたことと、今…

「いなほ」の旅

1月18日号「コメを食う」特集の取材で昨年12月、秋田〜山形〜新潟とその名も「特急いなほ」で巡った。車窓には刈り取り後の稲の株が並ぶ田んぼが続く。ちょうど今季初の寒波が到来し、秋田は横殴りの雪だった。 秋田県大潟村で生産者の1人に尋ねた。「普段…

迷える子羊

「物事にさまざまな側面があるなんて当たり前。雑誌の特集はそれを1つの視点で切り取って作れ」。特集の担当になった時に先輩から言われた。それでも、大事な点が抜け落ちていたのではないかと思うことがある。 11月2日号「職場のうつ」特集もその1つ。…

子の泣き声が響く時に

同年代の友人達は次々と子を持つようになり、会う時は自宅にお邪魔することが多い。 先日も友人が夕飯の支度をするかたわらで子ども達と遊んでいると、ぐずりだした2歳の女の子がどうにも泣き止まない。彼女が「眠いのね。寝かしつけるわ」とおぶっても激し…

メール>電話?

原稿執筆や取材をお願いするという仕事の性格上、日々、面識のない方に連絡をとる機会が多い。その時にどのような手段を使うのかは、なかなか悩ましい。 社会人になって9年。環境によって違うのかもしれないが、当初は「いきなり電子メールで連絡するのは失…

“つぶやき”の対極に

フレッシュマンが街にあふれる4月。9年前、就職が決まらないまま大学を卒業し、リクルートスーツを着ていたことを思い出す。 前年の秋、父に「家業を手伝ってもいいか」と泣きついた。ほどなく手紙が届いた。家業を継いでからの苦闘と「やりたいことを追い…

山里からの便り

毎日、家に辿り着いてポストを開けるとチラシにダイレクトメールばかりだから、たまに交じる私信はうれしい。先日、かつて勤務していた四国・徳島の山深い地から2通の封書が届いた。どちらの名も平成の大合併で変わったが、以前の村の方がしっくりくる。 1…